子宮卵管造影検査についてHYSTEROSALPINGOGRAPHY4-2-2

子宮卵管造影検査とはABOUT HYSTEROSALPINGOGRAPHY

卵管は卵子と精子の通り道であり、出会って受精する大切な場所です。子宮卵管造影検査とは卵管の通りを確認する為の大切な検査になります。具体的には造影剤を子宮内へ注入して子宮内腔の状態(子宮の奇形や子宮筋腫・ポリープの有無)、卵管の通過性や卵管采周囲の癒着などをレントゲンで見ながら調べる検査となります。

卵管とは子宮から伸びる約12㎝の細い管で子宮側から卵管間質部→ 卵管峡部 → 卵管膨大部 → 卵管采と呼ばれています。

卵管は卵子と精子の通り道であり、排卵して卵管采から取り込まれた卵子と腟から子宮内へと進入してくる精子が出会って受精する大切な場所です。この卵管が両側とも通っていないと自然に妊娠しません。

卵管は非常に細く超音波ではほとんどみることができません。
卵管の狭い部分は内径が約1㎜程度しかない為、感染や炎症などにより、途中で狭くなっていたり(卵管狭窄)、塞がってしまったり(卵管閉塞)、卵管水腫、卵管采周辺の癒着がある場合があります。
子宮内膜症や、手術によっても、卵管の癒着や閉塞を起こすことがあります。

子宮卵管造影検査を受けるメリットMERIT

01

妊娠しやすくなります。

両側の卵管を造影剤で押し流すことにより、卵管の通りや働きが良くなります。

02

治療的な効果も期待できます。

検査をすることにより、軽度の詰まりであれば卵管の通りを良くするため、治療的な効果も期待できます。特に油性の造影剤は妊娠率が上がると報告されています。

03

大切な妊娠期間を逃しません。

自然妊娠が可能かどうか早くわかることで、大切な妊娠期間を遅らせてしまう事なく適切な時期に適切な治療を受けられるようになります。

※子宮卵管造影検査の副作用や合併症について

腹膜炎感染予防の為、抗生物質のお薬が処方されます。当日より内服してください。

非常にまれな副作用としては、造影剤によるアレルギー症状(ショックなど)や肺塞栓などがあるといわれています。なおX線による被曝は非常に少なく、卵巣機能への悪影響を心配する必要はありません。

子宮卵管造影検査を受けられる前に

血液検査で甲状腺機能やクラミジア感染症のチェックを行います。

甲状腺機能異常のある方は内科を受診していただき、内科医師による子宮卵管造影検査の許可が必要になります。当院では甲状腺機能に影響の少ない水溶性の造影剤も使用しています。

クラミジア感染症の方は先にクラミジアの治療をしてから検査を行っています。

子宮卵管造影検査の流れFLOW

子宮卵管造影検査は生理終わり頃から排卵前までに検査できます。

※当院にて、治療中の方のみ検査は可能です。
※体調不良・発熱がある方は検査が出来ません。
※造影剤(ヨード)アレルギーの方は施行できません。
※検査直前(2時間以内)の飲食は控えて来院してください。
※スカートでおいでいただくとお着替え等がスムーズです。金属のアクセサリーやファスナー、ボタンのある衣服はお控えください(使い捨てのスカートを200円でお渡ししております)。
※また、二ヶ月以内に胃腸のバリウム等の検査を受けた方も正しい測定ができませんのでX線検査をお控えください。
※カテーテルを2本使用した場合は3,000円の追加料金を頂戴しております。

(※全て税別です)

第1撮影検査(約5分)
1:消毒
2:チューブ挿入

円錐切除後などの方ではまれに子宮の入口が狭く、検査のチューブが入らず中止となる場合があります。

子宮内に先端が水で風船状になるチューブを子宮口から入れて造影剤が逆流してこないようにします。

3:子宮内へ造影剤注入

造影剤が子宮内腔から卵管を通り、腹腔内に流れ出す様子をX線で透視確認します。

4:撮影

卵管の状態が確認できた後、すぐに撮影します。

第2撮影検査(約1分)
1:第1撮影と同じ姿勢
4:撮影

造影剤がちゃんと腹腔内で拡散しているかを調べます。通常は翌日する検査になります。拡散していない場合は、翌日に第2撮影のみ再検査する場合があります。第2撮影は痛みのない検査です。

検査開始〜第一撮影〜第二撮影〜診察〜お会計まで約1時間くらいになります。

ご注意
検査当日は感染予防のため、お風呂にはつからずにシャワーのみにしてください。

2~3日出血が続く場合もあります。自然に止まるので心配ありません。
検査後に腹痛や発熱がある場合は、必ずご連絡の上、受診してください。

子宮卵管造影検査での痛みについて

子宮の中にチューブを入れて風船を膨らます時に子宮が圧迫されるので痛みが出ますが、当院では最小限の痛みになるように経験を元にひとりひとり調整して行っています。

造影剤を卵管に流すときも卵管内の圧が上がるため痛みを感じますが、造影剤の注入を調整することで生理痛くらいの痛みに抑えています。

卵管が閉鎖している方や軽度の閉塞で治療的な効果のある方は痛みを生理痛よりも強く感じることがありますが、麻酔が必要なほどの痛みではありません。痛みは検査後、徐々に良くなっていきます。痛みには個人差もあり、全く痛みがなかったという方もいます。

子宮卵管造影検査の費用は?

健康保険の適応があります。別途、カテーテル代3,500円(税別)がかかります。子宮の大きい方は造影剤追加になり追加料金があります。子宮の入口が狭くカテーテルを変更した場合も追加料金となります。

子宮卵管造影検査でもわからないこと

卵管の通り道や卵管采周囲は検査できても卵管自体の癒着は調べることができません。卵管の機能も検査ができないため、ピックアップ障害(卵子をキャッチしているかどうか)を検査することもできません。

子宮卵管造影検査について

基本的な検査

基本的な検査

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子宮卵管造影検査

子宮卵管造影検査

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その他の検査

その他の検査

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費用について

費用について

詳細

〒150-0022
東京都渋谷区恵比寿南1丁目4番15号 恵比寿銀座クロスビル5階
[患者様] TEL : 03-6452-4278  Mail : info@ebisu-womens.jp
[業者様] TEL : 03-6452-4276  Mail : office@ebisu-womens.jp
※なお、業者様からのご連絡は緊急の場合を除いてメールにてお願い致します。
院長堤 麻衣
診療科目産婦人科

診療時間
8:0013:00 - 8:3013:00 8:3013:00
17:0021:00 - 15:0017:00

休診日:木曜日・祝日・第3日曜日

アクセス

電車でお越しの方JR恵比寿駅西口/東京メトロ日比谷線恵比寿駅3番口から徒歩1分

正面ロータリー前の横断歩道をわたり、三井住友銀行恵比寿支店を左に曲がると、恵比寿銀座商店街(角にドトール)があります。商店街を入って20mくらいに当院が入る恵比寿銀座クロスビルがありますので、エレベーターで5Fへお上がりください。

電車でお越しの方お車でのお越しの場合

当院は駐車場設備がありませんので、お車でお越しの場合は近隣のコインパーキングもしくはアトレ恵比寿の駐車場等をご利用ください。

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